小説家・開高健

1930(昭和5)年12月30日、大阪市
天王寺区生まれ。「裸の王様」で芥川賞受賞。1964(昭和
39)年、34歳の時、南ベトナム政府軍に従軍して最前線
へ向かう。反政府軍の機銃掃射に遭い、生還したのは200名
中17名。九死に一生を得る。
 生還後、小説「輝ける闇」を執筆。体力と気力が極度に
消耗したのがきっかけで、少年の頃に遊んだ釣りに再び
のめり込む。釣り師として「オーパ!」「フィッシュ・オン」を
書く。1989(平成元)年、食道がんで入院。退院後、小説
「珠玉」を執筆するが、食道腫瘍で再入院。肺炎を併発して
58歳で死去。

 私はこってりした文体の小説より、モンゴルで体長1m
以上の大物イトウをルアー釣りするテレビ特番を好んで
見ていました。釣り師・開高健のフアンでした。パイプを
美味そうにくゆらす姿に憧れて、私もパイプを購入した事が
あります。ルアー釣りと酒、そしてパイプ煙草というダンディ
ズムには説得力がありました。
 しかし煙草に含まれる最大の発がん物質「タール」は、確実
に小説家の命を縮めていました。タールは発がん物質約40
種類、発がん促進物質約200種類。そしてタールの3分の2
が声帯や仮声帯に付着して、食道がんや喉頭がんのリスクを
増大させるというわけです。
 「ベトナム戦争で奇跡的に生き残って、酒と煙草で死んだか、
小説家よ・・・」と語りかければ、「人間は矛盾に満ちた
生き物であります」という開高節が聞こえてくるような気が
します。
posted by 亀松亭 at 18:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 禁煙コラム  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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